地域新聞辻堂タイムズ
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Face of the month東北大震災

〜復興への過程〜
  現地に行き 感じたこととは…

 
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 7月の記事でもお伝えした辻堂在住の女性フォトグラファー北川輝美さんが、9月4、5日、岩手県大槌町の『きらりベース』を訪れ、現地の復興の様子をレポートしてくれた。大槌町の自治会が主催となり作られた『きらりベース』は、復興のために集うボランティアや連携団体のための宿泊施設や、プレハブ造りの商店街も設置されている。

 「『きらりベース』の宿泊者数は延べ1300〜1400名にも及んだそうです。大槌北小学校をボランティアの宿泊施設にする事で、近隣の商店街に直接お金が落ちる仕組みができました。これによる経済効果は大きかったのではないでしょうか?また行政ベースではなく地元の人々、そして他の地域からのボランティアによって設立され運営されているというのは素晴らしいことだと思います。宿泊施設はこの9月30日で閉鎖されますが次の活動を考えているとのことでした。
  一方、大槌町ではTVの普及も充分でなく、新聞も広く配布されていないなど地元の情報を知る手段や娯楽に乏しいといったことから、『きらりベース』に編集スペースをとり『NewsLaboおおつち』というフリーペーパーの創刊を計画中ということでした。復興の過程には人々の日々の生活があり、そこにはコミュニケーションの手段や” 楽しみ“ の要素はやはり求められているようです。
  その点からも、意外に『銭湯』というのが現地で重要な役割を果たしていました。高齢者はもとより多くの人々の交流の場となっており、生きるための活力の場所といっていいほどの存在となっていました。これは大槌町にはなく隣の山田町にあるものでしたが、わざわざ隣町まで足を運んでいる人も多いようでした。この『銭湯』の設置については、いち早く山田町が踏み切ったようで、町によって行政の動きに差があるようです。
  また、この夏はプレハブの小中学校ではクーラーもないことから、熱中症で倒れる児童が多くいたようです。これも問題のひとつといえるでしょう。
  現地を訪れて感じたのは、人々の強い心。悲愴感から立ち上がり、何とかはい上がってやろう、また人の役に立ちたいという熱い心でした。遠く離れた藤沢の私達にもできること、そして伝えるべきことは何かを今回訪れて改めて考えさせられました。」

 


fukoshien2 『きらりベース』商店街  大槌北小学校(1F部分は天井まで津波が達しました。)

2013年早春、ドキュメンタリー映画「うたごころ〜宮城・三陸/女子高校生たちの青春」(監督:榛葉 健)の上映開催に向けて、北川さんはプロモーション活動にただ今奔走中。(収益は被災地への寄付)

   

●復興支援★ポストカードの販売について 

北川さんが藤沢で撮りためた写真の中で今までに問い合わせが多かった作品を、ポストカードにして販売し利益を被災地に寄付しています。
詳しくは→http://www.facebook.com/terumi1017 
問い合わせメール→ postcard3.11@gmail.com

   
 

2012年10月号地域新聞辻堂タイムズ掲載記事