地域新聞辻堂タイムズ
 
『うどん打ち体験』
〜つくる楽しみと感動を〜
 
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 辻堂小学校の4年生の「うどん打ち体験」が「そば処みねもと鵠沼店」の店長・久保田さんの指導のもと10月22日に行われた。小麦粉を練り上げて生地を作り、麺棒で延ばし包丁で切るという2時間弱の全工程を子ども達ひとりひとりがこなし、うどんを作り上げた。
  指導にあたった久保田さんは「子ども達には、うどんの作り方を聞くという受身ではなく、からだで実際に覚えるように教わってほしいと思っています。小麦粉の甘い香りやこねた感触など五感で感じとってほしい。そして
” 作る楽しみ“ や自分の手でうどんが作れたという自信や感動を味わってもらえればと思っています。作ったうどんはこの日試食もしますが、生地は家庭に持ち帰り子ども自身で茹でて家族に振舞ってもらっています。家族にほめられるといううれしいお土産付きです」と話す。
  みねもと店長の久保田さんのお子さん4人もかつて辻堂小学校に通学、その縁で12年前に「うどん打ち体験」の講師として呼ばれ、以降、毎年一回4年生の指導にあたっている。その他、鵠沼・大庭・滝ノ沢小学校や、老人施設、障害者施設にも紹介をしている。しかし、久保田さんは8年前に交通事故にあい右半身が不全となるアクシデントにみまわれた。
「右手が使えない生活は本当に途方に暮れるばかりでしたが、そんな折、辻堂小学校の先生や子ども達から『またうどん打ちをやってほしい、待っています』という連絡を受けました。再開に苦労はあったものの、” 指導“ がまたできたというその喜びはひとしおでした。『がんばればできる!』というメッセージを『うどん打ち』を通して伝えていきたいですね」と久保田さん。

*震災前、年間400人だった「うどん打ち体験者」が、震災後希望者が増え700人になったという。そば処みねもと 

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久保田店長

「こねるのが難しかった」「やったことがないのでできるか不安だったけれど自分にもできた!」と子ども達。最後の試食では、お代わりに長蛇の列ができた。
後日、久保田さんに寄せられた「うどん打ち体験のアンケート」では、「家でもう一度自分ひとりでうどん作って家族に出したらほめられてとてもうれしかった!」などのコメントが多数あったという。

 

 
2012年11月号地域新聞辻堂タイムズ掲載記事