子育てネットワーク

草野順子さん
CAPかながわ理事長  CAPスペシャリスト

Child Assault Prevention
=子どもへの暴力防止(CAP)
CAPは子どもへの暴力防止の頭文字をとったもので、虐待やいじめ、痴漢、誘拐、性暴力等の様々な暴力から自分を守るための教育プログラム(注1)の1つである。ワークショップは学校(PTA)や公民館からの依頼が殆どで、昨年は子ども向け約600回、大人向け150回を越える。CAPの歴史はアメリカで、あるレイプ事件をきっかけに暴力防止プログラムが作られたことから始まる。 「ボランティアで養護施設も回ったり、地域で子ども劇場等の活動を続け、PTAでは『生と性を学ぶ会』に入っていました。幸せな子ども時代を送る事が、子どもにとっていかに大切かを知りました」。
 94年に新聞記事でCAPを知り、草野さんらが熱意により辻小での講座が実現した。以来、自ら養成講座を受けスペシャリストとなった。ワークショップは、楽しい寸劇とトークタイムを通じて、気づきを得ていく。『してはいけません』等の禁止型ではなく、子どもがどうしたらよいのか、何が出来るのか自発的に気づく。「禁止型になぜ限界があるかというと、子どもは漠然と恐怖や不安を抱き、暴力に合った時、自分が悪いと思ってしまいがちです。子どもにとって一番大切なのは、『安心・自信・自由』の人権です。それは様々な問題解決力へとつながります。大人のワークショップも必要なのは、いじめや虐待のない社会をつくるには家庭、学校、地域の連携が不可欠だからです。自分が愛されてきたというのは乗り越えていく力になります。いじめや虐待、自殺のニュースを聞くと胸が痛みます。被害に合っていると無力感に襲われ、死ぬしかないという心理状態に陥る程行き詰まってしまいます。まず、家庭や地域、学校でも何でも話しやすい環境を作ることからですね」。

(注1)ロールプレイやトークタイムをしながら子どもは誰でも生まれながらにもってい
る大切な3つの権利「安心」「自信」「自由」があり、もし暴力でその権利が侵害され
そうになったら何ができるかを子どもや保護者、教職員、地域の大人たちに伝える
日本では1985年に紹介され、現在約140のプロジェクトが活動中 
*特定非営利活動(NPO)法人 CAPかながわ事務局 
TEL045-730-3325 月・水・金10時〜16時


2006-12 Tujidotimes