介護シリーズ  介護の現場から
 
デイハウス藤の花
(辻堂東海岸)

▲風鈴を手作り(カルチャー)
   
 東海岸の閑静な住宅街にある『デイハウス藤の花』300坪の敷地に54坪の一軒家。
 大家さんの敷地を含めば500坪以上はある。開設した『ぐるーぷ藤』の理事長を
務める鷲尾公子さんは、自ら母の介護で家族介護の限界を経験し、介護は並大抵のこ
とではないと身を以て知った。
 「2007年には団塊の世代が退職し、介護は税金では賄えないと言われています。来るべき高齢化社会に、自分たちのことは自分たちで助け合う仕組みを作ろうと、14年前に5人の仲間が 集まりました。『藤沢を福祉豊かな街にしたい』と夢を語りあい、共感する方々と共に15名で発足し訪問介護をスタート。現在会員数は100名を越える程になりました」と鷲尾さん。02年にたまたま大家さんと介護保険でかかわっていた鷲尾さんがデイサービス検討委員会の計画をプ
レゼンしたところ、大家さんがこの理念に共感し、家賃10万円、敷金・礼金無しで開設が実現した。外部から借入無 しで実現できたのも、大家さんとの出会いと会員の協力があってこそ。

 鷲尾さんの25年の市民活動から学んだ、事業性をもった理念が地域に根をはり支持を得た。14年間、目線はゲスト(利用者)にあり、常に改善をしてきた。ぐるーぷ藤は、助け合い事業を基にし、介護保険事業のホームヘルプ、デイサービス、支援費事業のホームヘルプ、そしてボランティアすみれと活動の幅を広げた。

 それに伴い、ヘルパー、介護福祉士、社会福祉士、看護師、ケアマネージャー、栄養
士、美容師、住環境コーディネーター等新しい仲間もふえ続けている。「介護保険の規定で賄いきれないニーズに対応できることも利用者に喜ばれています。ヘルパーは家政婦ではありません。助け合いとして必要であれば検討します」

 ゲストには男性が比較的多い。比較的文化レベルが高い地域なので、充実したプログラ
ムが楽しめるカルチャーが好評だ。ヨガ、フラ、習字、気功等様々なカルチャーが参加自由で行われる。また、地野菜の差入れがあったり、ハーブをボランティアさんが植えてくれたり、庭からとった梅ジュースや様々な収穫された物を楽しむ。自慢はお昼ごはんで、皆さん楽しみにしているそうだ。そして、現在、藤では小規模多機能住宅(福祉マンション)を計画中で、更なる地域福祉の充実にトライする。


*NPO法人…地域貢献をするという理念を持ち活動する非営利組織 
*デイハウス…日帰りで受けられる介護サービス


デイハウス藤の花(NPO法人ぐるーぷ藤)
藤沢市辻堂東海岸1-7-28
TEL/0466-35-5600
介護保険デイサービス定員20名
土曜定休 9:30〜16:30
利用料金は介護保険制度に定められた自己負担分
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~npo-fuji
(ぐるーぷ藤)



▲理事長の鷲尾さん


(2005年辻堂タイムズ8月号掲載)