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FREE RIDE 畑 国男氏
 FREE RIDE 

 お店に着くと店の前でくつろぎ談笑するお客さんや、丁寧にサーフボードのリペアをするスタッフ。FREE RIDE店長でありシェイパーである畑国男さん、そのサーフボード、そしてサーフィンを慕って集まる仲間といった居心地のいい雰囲気だ。店内をのぞくと美しいカラフルな個性的な配色のボードが並ぶ。
 畑さんのサーフィンとの出会いは17歳の時。先輩につれられ立川より湘南に波乗りに来ていた。その頃のショートボードは今よりも厚く乗りやすく、初日ですぐに立つことができた。その時から“Surfing Life”が始まる。自分で好きに海に行ける自由はしかしながら一年待たなければならなかった。そしてやっと待ちに待った18歳になり念願の免許を取り、すぐに車とボードを買った。都内ではまだサーフショップが少なく、茅ヶ崎でボードをオーダーした。湘南に波乗りをしに来る生活のなかで、雑誌に取り上げられる、ボードを削りながら波乗りをする生活をする“シェイパー”に憧れるようになる。その気持ちを抱きつつ、22歳、茅ヶ崎にあるゴッデスのショップで働き始める。ゴッデスでは残念ながらサーフボード工場の仕事は無く、店員として働いていた。
 実はちょうどその頃、マーボロイヤルの前身である、ボルトサーフが閉店、マーボロイヤル社長(小室さん)と面識があり、働く人材を募集していることをしり、シェーパーになるというチャンスにめぐりあう。才能のある人はチャンスにめぐり会うという事なのだろう、ここから念願のシェイパーとしてのキャリアが始まった。マーボロイヤルの工場では19年間、ボード製作の全ての過程を経験し腕を上げた。サーフボードの製作工程は簡単に紹介すると、特殊な発砲ウレタンをシェイパーが注文主のオーダーに合わせ、その経験値から最適な形に削る。ここで出来上がったものにガラスファイバーの網のような物(ガラスクロス)を巻き、ポリエステル樹脂で強化され(FRP)、完成となる。
 この工場でのキャリアの後、2001年1月に自分のボードを専門に扱う、FREE RIDEを立ち上げた。シェイパーと一緒に海に入れスクールも受けられる、ユニークな店である。シェイパーの面白さは「自分が乗ってみて“調子いい”と納得できるボードをつくる事」と言う畑さん。「お客さんと一緒に入れることで、そのライディングを見て、こういう板がいいんじゃないかとかアイディアが浮かびます。(オーダー)カードをただ渡されるよりいいですよね。」という言葉の通り、シェイパーと一緒に海に入れることで、ダイレクトにその経験値から最適なボードが作ることができる、買う方にとっても信頼のおけるショップと言える。
 スクールは湘洋中近辺の海が多いそうだ。スクールばかりでなく、ビーチクリーンも行っている。みんなで使う海、マナーとして行って当然。海の中で人の邪魔をしないというルールも、みんなが怪我やボードの衝突などトラブルを防ぐためにも当然の事。上級者は回避できない初心者をよけて注意できる余裕も持ちたい、と語る畑さん。サーファーとして、そしてシェイパートして長年海に入っている畑さんの人間の広さを感じた。きっとこんな畑さんの魅力からFreeRideの居心地の良さが生まれるのだと思う。波乗りをこの夏始めた人も何年も乗り続けている人も、“HATA”シェイプのボードでより自分らしいライディングを体験できることだろう。

Free Ride
http://www.tsujido-surf.com/freeride/index.html
神奈川県藤沢市辻堂元町5−4−15
TEL,FAX 0466(30)5955
mail freeride9203@ace.ocn.ne.jp
駐車場あり


(この記事は2005年9月号に掲載したものです)