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 混合診療禁止の違法に、たった一人訴え、国に勝訴
清郷伸人さん(辻堂在住)


 がん闘病7年、弁護士に断られ、訴訟知識を独学し、国に勝訴した清郷さん。混合診療とは、保険診療と保険外の診療を併用する治療のこと。一つでも保険外の薬を使うと保険の利く治療も一切保険が使えなくなり、全額自費になる。11月7日の東京地裁判決で、国保制度の根幹を揺るがした。

 清郷さんは、00年12月、腎臓がんと告知を受け、01年1月左の腎臓を摘出しインターフェロンの併用療法を始めたが6月に後頭部の骨と頚骨に転移が発見される。担当医から手術は不可能で他に手がないと言われた。9月以降、従来の治療にリンパ球を活性化させて体内に戻す免疫を高めるガン治療を併用し病状の進行が止まった。しかし、05年9月に清郷さんは通勤中電車内の週間朝日中吊り広告に衝撃が走った。『県立がんセンター混合診療隠しで怪しい経理』の記事がきっかけで、混合診療禁止、つまり延命治療が実質絶たれることになる。

 様々なメディアや医療機関に国会議員に手紙を送るが応答はなかった。そんな時救われたのが藤沢市の無料相談。相談後、訴訟を起こすことを決意した。インターネットで情報を集めたり、応援してくれたごま書房より著作本『違憲法の医療制度』も出版、ホームページも開設した。弁護士に断られ、考えられる機関や人にお願いしたが、清郷さん1人の戦いとなった。

 「支えてくれたのは家族でした。お父さんのやっていることは立派だから頑張れと息子に励まされました。準備書面も他の実例を参考に作ったので、法律のことは書いていない。本当に理不尽だ、おかしいと思うことは普通の市民でも知識はなくても声を上げられる。保険財政の悪化の問題は、日本医療制度の正しい見直しが求められていると思う」。

 そして、控訴された東京高裁での混合診療禁止解禁の裁判が始まる。

 「負けたら、自分のせいで沢山の混合診療の医療難民の延命治療が絶たれることになる。頑張ります!」。

 清郷さんの戦いは続いている。
  
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違憲の医療制度〜清郷伸人〜
2007-12 Tujidotimes