human story

辻堂の人

塩澤正道氏(南の寺・宝泉寺住職)


「ゆとり」


 鎌倉時代、源頼朝の御休み所として始まった宝泉寺。江戸時代に盛んに行われた大山詣では、帰りに必ず参詣する寺として昼夜賑わった。寺の近くには辻御堂があり、これが『辻堂』の名の発祥である。この宝泉寺の住職を務められる塩沢正道氏(53)。辻堂に生まれ育った生粋の 辻堂人である。 「近年、『個』を尊重する余り、『他』との関わりが薄れ、みんなで何かをする事、楽しむ事が少なくなっているのではないか、そんな今、お寺として出来る事は何か」。と考え、9年前から境内でのコンサートが開催されるようになった。内容は第1回のジャズに始まり、津軽三味線など、さまざま。毎年、楽しみに待つ人も多い。今年は8月19日に、開催される。出演者は未定。  「こうしたイベントを通して、この地に住む人々の間に、少しでも横のつながりが出来、ゆとりのある、賑やかな町になって欲しい。そして、お寺が住民とのコミュニケーションの場として存在していけたら」と塩澤氏。  趣味はボウリングと稲作。『プロボウズラー』を目指す傍ら、宮原で田を借り稲作に励んでいる。稲刈りには湘洋中学の生徒が参加し、収穫されるもち米は中学校に寄付している。人とのつながりを大切にして、楽しく生きることを自ら実践する。辻堂をこよなく愛する一人である。
*宝泉寺では毎日曜日に午前6時半、7時半と座禅会が行われる。 「無心になる時間を体験して欲しい」(塩澤 氏)
タイムズHPに

辻堂タイムズ2001年5月号掲載記事