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メジャーでもアウトロー・竹末和正氏(テイクス)

 数多くのデザインを手掛け続けるベテランシェイパー、『TAKE'S shape craft』の 竹末和正氏(46)を訪ねた。「女の子にもてたいならスポーツのインストラクターに なるのが一番!という単純な発想でサーフィンを始めた」と笑う竹末氏は、サーフィ ン歴29年、プロ(ショート、ロング)歴22年、シェイプ歴23年と輝かしい経歴を持ち、 ローカルモーションの唯一の日本人シェイパーでもある。
 現在第一線のコンペティショ ンからは退いたものの、JPSA優勝経験を持つプロサーファーとして多方面 での活 動を行っている。第一次サーフィンブームの少し前、18歳の時にアメリカに憧れ、本格的にサーフィンを始める。しかし、少しづつサーフィンの真の楽しさを知り、上手く なりたいと強く思うようになる。それと同時期にサーフショップ『マーボロイヤル』 (小室正則氏代表4・5月号参照)の工場でアルバイトを始めた。工場には6工程ある。23歳の頃、交通事故で3ヶ月入院。退院後、たまたま空きのあったシェイプの仕 事を始めた事で、以来職業シェイパーとなる。「今はプロの乗っているブランドの板 にシェイパーのサインが入っていると(ダブルネーム)、そのブランドを飛び越えシェ イパーの名前になる時代。ある意味シェイパーが確立されてきた」より良い一本を削 りたい、と手掛けた板は優に1万本を超える。1/100mmの誤差が見える目と技術 は世界的トップレベルの非常に高い精度と乗り味を生み出している。
 「洋服も含め、 アメリカに憧れ、アメリカ人の様になりたいという意識があって、頑張って上手くな りたいと思った。その結果プロになりシェイパーになっていた。それから20年以上が 経ってふと気が付いたんだ。アメリカを追求したら生っ粋の日本人になってたなって。 その時アメリカを意識しなくなった。それからは肩肘を張らなくなったんだ」。  
 そんな竹末氏が憂慮するのは海の中のトラブル。「移り住んで来た人達が自分達は ローカルだと思って尊大な態度をとったり、ルールを守り通す為にマナー違反する事 が多々ある」と語る。「皆それぞれの言い分はあるが表面的な情報だけだといつまで も平行線。30年近く辻堂で店を構えてきたマーボーさんや僕は辻堂の歴史、サーフィ ンの歴史を教えられる。海の中のトラブルを諌める役目もあるんだ」。素晴らしい技術の裏に度量の広さと人間味を感じた。 (この記事は2001年12月号に掲載したものです)
 
↑板をシェイプする竹末和正氏