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名トレーナーに聞く第84回箱根駅伝の楽しみ方
時枝 誠さん(鵠沼海岸在住)
第84回箱根駅伝1月2日・3日応援しょう!

左から4番目が時枝さん

 たすきの重さ・焦りと疾走・追われるより追うが強し…様々な人生ドラマがある箱根駅伝!過去最長記録6連覇時代に中央大学駅伝マネージャーという大役を務められた時枝誠さん。「マネージャー」はその大学の多くの駅伝部員から選ばれます。現在も、様々なスポーツ関係者からトレーニングの指導の声がかかる時枝さんに、今回、箱根駅伝の見方・楽しみ方を教えて頂きました。
 『各学校とも大勢の中から第1次エントリー16名(12月11日新聞発表)区間発表(12月30日)になります。区間エントリーされた選手は他区間は走れませんが、6名の補欠のうち4名はどの区間でも走れます。他校の様子をみるために補欠選手をエントリーしています。
 選手は、この日の為1年間努力してきています。選ばれなかった部員も当日は、選手と同様に朝4時に起床(体がレースモードになるのに4時間かかるため)し、レース中は、途中のラップや他校との差を知らせる等、選手のコンディションを整えさせます。
藤沢は3区、8区ですが、1区は、各校とも牽制し合い、トップとは30〜40秒の差程で来るでしょう。2区は、距離も長く、中盤以降の展開を優位にするためエースを持ってきます。
 そして、3区は、出遅れた学校はタイムを取り戻す為、上位校は往路での体制を整える為、準エース級を配置します。同区間は、海岸に出ると冷たい海風にあたり、身体が冷え痙攣をおこす危険がありますので、コンディション作りにもひと工夫が必要です。復路8区は、優勝争いに関わる学校にとって9、10区に繋ぐ大事な区間であり、来年のシード権争いに絡む学校にとっても重要な区間となります。遊行寺からダラダラ続く坂道は、選手を苦しめ、難所と言われ、目安となる松並木4箇所を数え損ない疾走する選手もいます。こうした情報と知識を参考にしながら、自分なりに予想し、照らし合わせながら沿道でみるのも面白いでしょう。 小さなブレーキも大きな命とりにもなるので、1秒、2秒を大切に選手は走っています。沿道からの応援は走る選手の励みになります。応援は、是非、選手名でお願いします』。

*勝つためには?…

「どんなスポーツも大切なのは身体づくりです」と時枝さん。まずは筋力のトレーニングが大事だそうだ。自らも自主トレを欠かさない毎日で、引地川から鵠南小→地下道から海にでて、海浜公園から海にでるコースを続ける。砂浜の盛り上がりを駆け上がったり、開脚とびなどで足腰を鍛える。走り初めは、厚着をして体を暖め「身体を冷やさないことが大事です」

中央大学 箱根駅伝 優勝祝賀会で 2列目右が時枝さん
* 第84回箱根駅伝を予想する    〜時枝 誠さん〜

  まず、優勝候補の筆頭に挙げられるのが、2年生トリオと4年生が中心の伊勢駅伝の覇者・駒澤大。
次が伊達、佐藤の2枚看板を擁する東海大。伊達を2区、佐藤を3区に持ってくるか?もしくは4区または他の区間にもってくるかによって順位
が変わるでしょうけど、駒沢大を脅かす最右翼でしょう。

 この2校を追うのが日大。ダニエルを2区に持ってくるか、阿久津を2区に持ってきて温かくなる3区でダニエルを起用して、勢いに乗せる作戦で来るのでしょうか!
川島監督就任5年目「川島イズム」が浸透し、着実に力を付けてきた東洋大も侮れません。

 山梨学大は2区モグスが他校をどれだけ離し、3区に繋ぐかが興味どころ。しかし、このところ後半失速していますので、上田監督の手腕にかかっています。

 中央大は、鬼門の1区に梁瀬を再度起用するか?あるいは、1区・山本起用で、2区を徳地で来るか?でしょうが、多少離されるのはやむを得ません。
3区・上野が何人抜きを演じるか!がカギ。東海大が3区に佐藤を起用すれば佐久長聖の先輩後輩の戦いと区間賞争いも興味深く見どころ。

 3区は海岸線に入り気温と風で身体が冷え、異常をきたす事もあるので、準備・装備に気をつける必要があります。

 昨年優勝の順天大は、その優勝メンバーから7人が卒業し、今期は苦戦が予想されます。早稲田大は竹沢(3年)・加藤(2年)を筆頭に。各選手の力が伸びてきており、旋風を起こすかもしれません。

 4区は山に入る前ですので、往路優勝の体制を整える為に大切な区間です。昨年同様5区・箱根の山登りでは、順位の入れ替わりが一層激しさを増すでしょう。復路は往路で選手を使い果たした学校は落ちていいきますが、駒大の様に実力のある選手が豊富な学校は、後半8区、9区で逆転もあるでしょう。小さなブレーキは止むをえませんが、大きなブレーキは命とりになりかねません。個々の選手が自分のペースをしっかり守ることです。
今年の箱根駅伝は、それだけ、各校の戦力が拮抗してると言えます。

  
第31回昭和30年 3区を走る佐藤光信選手
第39回の箱根駅伝 車や陸橋が歴史を感じる
2007-12 Tujidotimes