プロフィール
■中川 淳(なかがわ あつし)ティーズ・ハウジング株式会社代表取締役 国土交通大臣認定 不動産コンサルティング技能登録者 1965年生まれ 波乗り中心の生活に憧れて横浜から湘南へ移住、今年で湘南在住20年目に突入。湘南でフリーター生活を経て1995年辻堂駅北口に不動産業ティーズ・ハウジング開業。ホームページTSUJIDOU.COMでは物件情報は勿論、サーフ・トリップ情報や辻堂の波情報をリアルタイムで見えるウェブカメラを設置し、20万アクセスを記録。
藤沢市辻堂新町1-2-23 TEL0466-34-2221 URL www.tsujidou.com

■大内一敏(おおうちかずとし) 営業教育研修  スキル&モチベーション株式会社代表取締役 1981年に横浜トヨペットへ入社。営業スタッフとしてトップクラスの営業実績を上げ、98年からはトヨタ自動車の営業人材開発室で教育インストラクターを務める。01年に横浜トヨペットの人材開発室長。その後、05年に現在のスキル&モチベーション社を設立。社団法人神奈川県経営者協会、人つくり専門委員会会員、神奈川青少年総合研修センター青少年の社会体験学習研究会委員等を務める。 
藤沢市鵠沼海岸6-16-21 TEL0466-34-3866 http://www.sminc.jp

■大塚 一(おおつかはじめ)
有限会社大塚商事代表取締役 1972年生まれ 地元で議員秘書の経歴もある大塚さん。4.5坪の小規模店で仏壇・墓石の複合業態として、独立起業し辻堂駅北口に一久堂をオープンする。現場主義できめ細やかなサービスをしたいと、いつも作業着で接客にもあたる。スキー(競技)ではプロ級の腕前だったが、20代前半に靱帯を失い、現在は藤沢市スキー協会理事長として子ども達や若者の育成にあたる。 藤沢市辻堂新町1-11-19  TEL0466-61-6119  http://www.19-do.com/

■エリフリーデ・フジ・ツェルナー(ガーデニングコンサルタント・ガーデニングライター)マイスター制のもと、ガーデニングの専門教育課程終了後、テクニカルの資格を取得。エクスチェンジ・オーガニゼーション(留学制度)を利用して様々な国をまわる。ホトトギスの花に惹かれて来日、八丈島で運命の人(サーフィンに来ていた夫)と出会う。日本での研修後ドイツに戻り、ガーデンデザインオフィスを開く。庭やバルコニーのデザインを手がけ、ガーデニング関連のフォトライブラリーも経営、その後日本で結婚。現在、ガーデニング関連の随筆他 
藤沢市辻堂太平台1-5-16  TEL0466-33-5472
 elfriede@yha.att.ne.jp

2005.9月号特集
辻堂対談・第1回辻堂スペシャルトーク  
自由に話そう・出会おう辻堂トーク
起業家対談

 

【今回のお題】辻堂・湘南のビジネスチャンスを探る

編集部 タイムズ『辻堂トーク』対談シリーズがスタートしました。今後様々なテーマで、様々な年代、分野の方々が登場します。第一回目のお題は「辻堂・湘南のビジネスチャンスを探る」をテーマに対談を楽しみました。
井上
(タイムズ)
辻堂タイムズは、お世話になっている地域へのささやかな貢献が出来たらとスタートしました。それは、呼びかけ、仲間づくり、報告であったりという形で、様々な方を取材してきました。約4年半が経ち、新しい試みとして『辻堂に思いのある人達に出ていただいて、何かが始まる対談ができたらいいね』と辻堂トークを企画。本日は、元気で、前向きで、活発な自分の思いをお気軽に語ってください。
編集部: まず、みなさんの起業のPRをお聞かせください。
中川: 私共ティーズ・ハウジングは辻堂駅北口にて主に不動産の売買・賃貸の仲介を行っております。1995年にオープンし、お陰様で10年経ちました。個人的にも愛着のある辻堂に深く根をはり、細く長く会社を続けていければと思います。 独立以前は辻堂駅前の老舗不動産会社で修業させていただき、29才の時大手フランチャイズ加盟店としてティーズ・ハウジングをスタートしました。私自身、元々サーフィンが好きで横浜から湘南に引っ越してきた経緯があります。私と同じ気持ちのお客様をもっとケアしていきたいという思いが次第に強くなり4年程前にフランチャイズを脱会し『いち不動産屋』として『個性溢れる独自の経営』を目標にリニューアルしました。
 お蔭様で近頃では時代と共に注目を集める海辺のスロー・ライフや湘南のライフ・スタイルなどのトレンドの流れの先駆者的な存在として弊社をご支持いただく方々が増えてきました。
編集部: ウェブ上でも早くから売上を伸ばしているようですが、成功するホームページとは?
中川: お陰様で非常にアクセスは多いですね。他の不動産業者のサイトは皆、大手不動産広告代理店の専用プログラムを利用しているので、同じ機能で画像や件が差し替えられているだけが殆どですが、うちは、サーファー向け波情報サイトを運営しているサーフィンを通じて知り合った友人達の協力を得て、オリジナルのプログラムを使用した独自のHPを作ることが出来ました。『海に近い物件』『海が見える物件』も湘南地区では一番最初に公開出来ました。そういう弊社のプライオリティーが反響に繋がっていると思います。
大内: 私の出身は川崎で、中2で湘南に引っ越してきました。昨年23年勤務した会社を退職し、今年スキルモチベーション株式会社を起業しました。主に、企業様向けに、営業力強化研修、リーダーシップ研修、CS向上研修等を実施したいと思っているのですが、実際は地方公共団体の職員の方々に「政策立案研修」や「プレゼンテーション研修」を実施する頻度が多くなっています。理由は地方分権一括法が施行されてから、自治体の職員自らが政策を立案し、議会や住民に対して説明をする機会が多くなってきたからです。
 また、LPガス業界からの研修依頼も多くなってきました。これは、ガス業界がオール電化の攻勢に危機感を持ち始めたということでしょう。今までは規制に守られ、壊れたから頼むというお客様にニーズに応えていた営業スタイルから、積極的にアプローチする提案型の営業にシフトしたい様です。
編集部: クライアントは最終的には売上を上げたいということで依頼されるのですね?
大内: その通りです。ですから、私の名刺の裏にも『あなたのサクセスが私のビジネ
ス』と書いてあります。
大塚:  私は鵠沼で育ち、辻堂に住み、現在浜竹に住んでいます。昨年10月墓石と仏壇の店、一久堂を開店しました。石屋として何が出来るかを考えまして仏壇、お線香、蝋燭を販売、お墓のお掃除を承っています。売ったらおしまいではなく、お客様とずっとお付合いが末代まで続く店、仏事のことはよく分からないお客様が何でも聞ける店になりたいと考えています。
井上: お墓のお掃除とはいいですね?
大塚: 継ぐ方がいないとか、お墓参りになかなか行けなくて気になっている方が結構
いらっしゃいます。自分が今生きているのは突然出来たものではなくて、そこにはご先祖様がいるからなんですね。だから、お墓参りに行って感謝する。お墓のお掃除はニーズが増えてきたら、地元の高齢者に依頼することも検討中です。そうすれば、高齢者の仕事にも貢献できるんじゃないかと考えています。
エリー: ヨーロッパではお墓=パーク(公園)のイメージがあります。ベンチがあり、
安らぐ場所です。石の種類や土、木、ポットフラワー等色々なバリエーションが選べます。日本程ご遺体を燃やすことは多くはありません(土に返るということで土葬する)。そして、自己紹介ですが、私は植物の勉強をしていて、植物のふるさとを調べるために世界中をまわっていて日本に来ました。
編集部: ありがとうございます。では本題に入ります。5年後にはカントク跡地が開発され、辻堂は大きく変わることが予想されます。どの様に考えられますか?
◎これからはコラボレートしていく時代
中川: 開発される地域があれば衰退していく地域もあります。例えば、アメリカが不
景気から好景気へ向かう時、開発に取り残されて荒廃していく街は、賃料が格安なことからお金は無くとも「志」のある、前途がある若い芸術家たちが住み着いて前衛的なアーティストの居住区になった。後に好景気が訪れた時にその街に溢れるアートは付加価値に結びつき地価が高騰し、成功を収めるアーティストも後を絶たなくなった。
 北口の駅前開発についてひとつ言わせて頂くとあれだけの大規模な再開発は首都圏沿線では最後だと思う。そこには、当然大きな資本が流れ込み開発が行われると思う。対して近辺の小さな店舗や商店街もうまく波に乗り、同時に息を吹き返し、同時に再生させていくことが大切だと思う。この8月から有限責任で事業組合を発足出来るようになりました(LLP)。少ない資本で起業しやすくなった。
 例えば開発の反動で借り手の付かない店舗があって、もし、そこでレストランを開業するには300万円の資金が必要とします。『どうせ空きのままなら自らレストランをやりたいけどノウハウに自信が無い、しかし場所だけなら提供できる大家さん』がいたとします。『その場所ならば優良な資材・食材等を提供したい業者さん』、、『早く独立開業したいのだが元手になるお金が足りない若く有能なコックさん』、法的に安心して3人が各100万ずつ出資して資本金300万円の「有限責任」事業組合を設立しレストランを開業出来る様になりました。この追い風に乗ってこれからはそういう起業の仕方が続々と生まれてくるでしょう。
◎そして、情報交換と交流、ネットワークが大切になってくる
中川: 困った時こそ、新しいことが生まれやすくチャンスなんです。人材派遣、人材
育成等色んなことを仕掛ると、色んなビジネスチャンスが生まれる。それがまちの中でできる仕組みづくりをして欲しいですね。
編集部: コラボするにはネットワークが大切になってきていますね。
中川:  カントク跡地の再開発は当然、大資本で動きます。憶測ばかりで事前の情報もなかなか得る事も出来ません。大きな商業施設なども出てくるでしょうが、それは仕方がない。ただ、先程のLLPなどで考えられるように、小粒が集まってやれる時代が来たということです。例えば、私共の会社には茅ヶ崎の「鉄砲通り」や鎌倉の「小町通り」など湘南地区でも全国的な知名度を持つ「ストリート」には是非お店を出したいという問い合わせが東京は勿論、なんと関西などからもあります。これを機会に是非、辻堂にもそのような知名度や存在感のある「ストリート」が生まれて欲しいですね。
◎売上向上にはモチベーション(やる気)が大事!
編集部: 大内さんはいつもモチベーションが大事とよく言われますし、社名にも使われていますが、どういうことなんでしょうか?
大内:  仕事で実績を上げる人はどういう人でしょうか?おそらく仕事に対して「知識」「技術」「姿勢」のバランスがとれている人ではないでしょうか、そして、私は「姿勢」のことをモチベーションと呼んでいます。またこれは私の持論なのですが、「モチベーション」が高ければ「知識」「技術」は追従してくると考えられます。
皆さんのまわりで、仕事にできる人はモチベーションが高くないですか?
中川: めちゃくちゃ高いですね。
エリー: 言葉が通じなくてもモチベーションが高いと通じます。
編集部: モチベーションを自分で上げる為には?
エリー: 目標をもつことです。アナライズしなければならない。
大内: その通りです。モチベーションを上げるには何の為に仕事をしているのか、仕
事に対する目的意識を持つことが大切だと思います。請売りなのですが、タイガーウッズの事例をお話しましょう。彼の仕事の目的は『ゴルフの世界で黒人差別をなすこと』だそうです。そして、その目的を果たすために『トーナメントで優勝する』というのが、彼の目標だそうです。そして、その目標を現実のものにするために、『具体的な行動計画を立案する』と言うのです。
編集部: モチベーションを上げていくためには、目的、目標を持ち行動計画を立てることですね。車を何台売れというのは駄目なんですね?
大内: そうですね、車を売ること自体は目的ではなく、目標ではないでしょうか。車
を売ることによって、『お客さまに喜んでいただく』とか『仕事でやりがいを感じる』ということが目的になると思います。これも本で読んだことですが、充実した仕事というのは、『好きなことをやってる』、『それで飯が食える』、『人から尊敬される(喜ばれる)』だそうです。
編集部: 人から喜ばれることがモチベーションにつながるんですね。
大内: モチベーションを高めるトリガーにはなると思います
◎ライフスタイル重視の生き方に変わってきた
編集部: 湘南でも(辻堂)犬を飼う人が増えてきました。また、サーフィン・カルチャーをはじめ、自分の余暇を楽しむ方が増えてきたようですが?
エリー: 私は畑(太平台)を借りてガーデニングを楽しんでいます。
大内: 私も経験あるんですが、草むしりが意外に大変じゃないですか?
エリー: 草とりも好き。(畑仕事は)土が手に付いたら汚いではなく、うれしい。汗が滝の様に流れてもうれしいと感じるので、この仕事を選んだわけです。犬を飼う人がこれだけ多くなってくるとドッグランや出張中や旅行中に頼めるペットシッター、ペットトレーナーが求められてきますね。ドッグランはなぜ必要かというと本来子どもの遊び場と犬と分けるべきなんですが、こう犬の数が増えてくると考える時代が来ていると思います。
全員: 今求められている業種ですね。
大内: 今、全国で1200万匹飼われているそうです。犬の飼い方も変わってきたと
思います。昔は珍しかった座敷犬が今は当たり前ですからね。
エリー: 犬の部屋をつくる人もいますね。
井上: 犬グッズは売れているし、犬と入れるレストランも出てきました。確実に犬ブー
ムですね。
中川: ペットOKの海まで歩いていけるペット可の物件のアクセスが多いですね。
エリー: 日本に来て驚いたのは犬のマナーが未だ未だ悪い…
大塚:  ペットトレーナーってわかるけど、それより飼い主のトレーニングした方がよ
い。ドッグランにしろ、放置糞が多すぎる!まちなかでも… まずは飼い主のマナーを向上して、それから犬のトレーニング。犬を飼っている人のマナーが悪いから飼ってない人からクレームが多い。このままでは最終的には海浜公園にも入れなくなってしまいますよ。
全員: 放置糞がなくならないですし、多いですよね!
エリー: ハウスシッターは日本ではなかなか定着しませんね?鍵を渡してお願いねと
いうことにはなかなかならない。
全員:  (うなずく)日本人には自分の家を他人に任せるという習慣がなく、なかなか
難しいですね。それは日本人の昔からの感覚としてありますね
井上: アッという間に時間が過ぎ、お時間となってしまいました。これを機に今後またいろいろな情報交換や意見交換をする機会をつくりたいと思います。本日は貴重なご意見をありがとうございました。
辻堂タイムズ2005年9月号掲載記事