トップページへ戻る 辻堂タイムズ特集2005.10月号

湘南工科大学が地域と連携し、ユニバーサルカヌーを開発!
辻堂から全国へ!和田精二教授、夢のプロジェクト!
県立辻堂海浜公園で 湘南工科大学機械デザイン工学科和田研究室

辻堂から全国へ!誰でも楽しめるユニバーサルカヌーの輪を広めたい!

▲湘南工科大学機械デザイン工学科 和田精二教授

☆県立辻堂海浜公園での試乗

▲二人乗りカヌー





▲和田研の学生とボランティアスタッフがフォローにあたる

 湘南工科大学では、県立辻堂海浜公園やその周辺地域に関わるライフスタイルをより豊かに、安心な環境を目的としたユニバーサルデザインの提案活動を2003年から開始した。3つのプロジェクトから、今回誰もが楽しめるカヌーの開発を紹介しよう。

 4年前に大手電機メーカーから湘南工科大学機械デザイン工学科に赴任後、ものづくりを通した地域貢献を考えていた和田教授は、高度成長時代につくられた県立辻堂海浜公園に着目した。同公園には高齢化時代に適していないいくつかの問題点があることに気がついたのである。そこで、卒研生を指導して作成した提案を2003年10月に開催された辻堂海浜公園まつりで展示した。これを知った神奈川県公園協会が、県立辻堂海浜公園のプールの夏期以外の有効活用を和田教授に依頼した。「その後、地域のニーズを把握しようということで、辻堂くらし市民の会に地域連携をお願いしました」と和田教授。

 ユニバーサルカヌーとは、障害者、子ども、高齢者も含め誰もが楽しむことができる安全なカヌー。当初、障害者や高齢者向けのカヌーを開発する目的で、市の養護学校や高齢者施設に声をかけた。すると、カヌー教室を企画しモニターとしてその声に応えてくれた。和田研は、この度重なる試乗を経て、得たデータを基に改良を重ね、6種類のカヌー開発が進んだ。ひっくり返らない為にスタビライザーを付け安定性を追求した。手こぎや足こぎが楽に出来るもの、こがずに進むもの、子どもや25mプール用に小さいタイプのカヌーも等安全で楽しいカヌーが出来た。段ボール制のカヌーも研究した(ガムテープを巻くと防水になる)。

 「試乗ではみなさん乗る前は不安だったり、嫌々乗る方もいますけど、乗ったら顔が全然違うんです。80代後半のお婆ちゃんが試乗したら、『長生きしてよかった〜』と言われました。障害をもった方にはビーズが入ったクッションがカヌーに入っており、座ると空気が抜けてその方にあった鋳型の様な形で固定する工夫がなされています。健康回復や身体運動に効果があり、カヌーの揺らぎや風に吹かれてリラックス効果も高い。こもりがちで、運動機能が低下しやすい者にとって、有意義なカヌーだ。和田研の学生たちもみなさんと一緒に研究することで、変わっていったという。

 その後、横浜の福祉機器展示会YOTECや横浜デザインサミット等にも出展し話題を呼んだ。辻堂では、2004年の第2回辻堂ファイト祭りで展示協力、10月21日・22日に行われる辻堂公民館まつりにも展示する。10月15日16日の海浜公園まつりでも、プールで同カヌーの試乗を行った。
 「みなさんから沢山のヒントを得ました。地域の方にぜひ実際に遊んでいただいて、ニーズを抽出していきたい。海浜公園を調べた時、湘南の海が近く、大駐車場完備、湘南というブランド性…こんな好環境はない!海岸と公園を結ぶ動線も出来ている。活発に楽しむ海のカヌー(カヤック)とユニバーサルカヌーの組み合わせの実現も可能です」と和田教授。県立海浜公園プールでユニバーサルカヌーを楽しめる日の実現とカヌーで辻堂のまちおこしも夢ではないかもしれない。沢山のアイデアを胸にユニバーサルカヌーの実現にむけ和田教授の開発に期待が高まる。

問い合わせ:TEL 0466−30−0217
湘南工科大学機械デザイン工学科和田研究室
開発には地域の力が不可欠!辻堂のみなさんぜひ力をかして欲しい。


▲うれしそうな子どもたち!

「開発までの道程で、数名のメーカーを退職された、技術やノウハウを持った優秀な技術者の方々やボランティア活動に貢献されてきた方々に支えられてきました」