読む会(仲町公民館)


《日本語力が身に付く!》

 昔に比べ日本語力や学力が落ちているといわれる現代。国語の力の大切さに痛感する昨今である。そんな折に、ことわざや名文の暗誦、名著の読解などを行う小学生のサークルがあるのを知った。

 このサークルをボランティアで始めたのは神部ゆかりさん(元町在住)。取材に伺った日は、志賀直哉の「清兵衛と瓢箪」の読解していた。3色のボールペンで最重要な箇所に赤を、まあまあ大事という箇所に青を、自分が面白いと思った箇所に緑の線を引く。その後に神部さんの、作品や著者についてのわかりやすく面白い解説に引込まれていく。集中する構えを作るための四股踏みや呼吸法、そして、いろはかるたや論語を小学生が楽々と暗誦する勇姿に驚いた。

 「小学生の娘が斉藤孝氏の私塾(明治大)に通い、この勉強法を知ったのがきっかけでした。現在その方法を実践しています」と神部さん。斉藤孝氏は「声に出して読みたい日本語」がベストセラーとなった明大教授。一昨年羽鳥小学校に来校し、その授業がNHKで放映されたことがある。教育テレビ「にほんごであそぼ」の監修者。

 「3色のボールペンによって、読解力をつけます。私は、自分が思うことをしっかりいえること、言葉をもっていること(わかること)が大切と考えています。また、これは相手が何を言おうとしているか、望んでいるかがわかることにつながります。赤はそれを養うことにつながります。緑は主観ですから、企画や卒論、小論文など書く時にも大切です」その他に大切なことは、最高の日本語を、型として反復練習し暗誦して、生涯失われない技として身につける。受験のための些末な暗記とは質の異なるものである。

 また、これは授業で数時間解釈をしたのとは全く違う効果がある。また、小学生の内から超一流の名著に数多く触れることで、その難解さを恐れなくなり、また超一流のすごみに感じ入り、その後の読書意欲が高まる。教師のあこがれにあこがれる(著書に教師自身が感動しあこがれ、それに生徒がまたあこがれる)等ユニークな学習法がつまっている。子どもたちが大人になった時、折りにふれて作品を思い出し、神部さんに感謝するであろう。

日時:毎週火曜日18時〜19時 場所:仲町公民館
対象:小4〜6 会費:なし(冷暖房費有り)
見学、体験OK
問合せ:TEL&FAX0466-34-9724 神部

本の紹介
 ・理想の国語教科書 斉藤孝著 文藝春秋 ¥1238
 ・声に出して読みたい日本語 斉藤孝著 草思社 ¥1200 

(辻堂タイムズ2003年1月号・辻堂の仲間たち掲載)