年々増える一方の海外からの観光客。以前は日本人しか来なかったような観光地でも、多くの外国人観光客を見かけるようになりました。海外の人々にとって、それだけ日本は物珍しさに満ち溢れていた土地なのでしょう。ここでは、辻堂近辺で日本を感じることができる観光地の情報を紹介します。

藤沢市新林公園

辻堂駅のお隣、藤沢駅から歩いて15分程度の場所にある公園がこの藤沢市新林公園です。一見典型的な都市型公園に思えますが、実は江戸時代に建てられた貴重な建物がその敷地内に移築されているのです。ひとつつは藤沢市柄沢の旧家、もうひとつは小池家の旧邸宅です。これは天保12年、西暦で言うと1841年に建てられたとされるもので、無料で観覧できます。もう一方も江戸時代のものになります。正確な年代は推定されていませんが、江戸後期に建てられたと言われる峯渡内村旧福原家の長屋門です。どちらも市指定重要文化財という貴重な建物です。古い日本建築に興味をお持ちの方はぜひ一度足を運び、ご覧になってください。

寒川神社とその周辺

寒川神社の最寄り駅は相模線の寒川駅です。辻堂駅からは、まず西へ1駅の茅ヶ崎駅まで行き、その後相模線に乗り継ぎ、3駅目の寒川駅で降ります。駅からは歩いて30分弱といったところです。神奈川県にある神社としては鶴岡八幡宮に次ぐ参拝者数を誇るこの神社の歴史は古く、約1600年前には存在していたとされています。ここで特におすすめなのが本殿裏手の神苑です。元々は禁足地でしたが、2009年に世界的に有名な日本庭園デザイナーの枡野俊明氏が手がけた結果、ご祈祷を受けた人のみ入苑が認められるようになりました。この寒川神社周辺には古民家も散在し、古き時代の風情を今に残しつつあるのです。